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ロートレックらしい諧謔に満ち満ちている。
如何にもお人好しな犬に対して、 「なんだい、この野郎!」 と馬鹿にしてかかっている猫の目付き、髭付きは如何にも傲慢である。 と言いながら何処か猜疑心が漲り、何時でも逃げ出せる様に身構えて居る。 馬鹿共は尻尾を振って寄ってくるが、お天道様は苦々しいのだ。 何か書きなぐってあるが、なんて書いてあるのだろう。 文字が読めないのが残念だ。 |
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小茂田青樹 夜になって其の野性の本能を発揮する猫の生態を見事に描き出した。 爛々と見開く眼、耳を垂れ吸盤の如く足腰を地と一体化してズズズと音も無く忍び寄る。 小茂田青樹は松本楓湖門下で終生ライバル関係となる速水御舟と同門、 42歳で早逝したのと、地味な作風で左程人口に膾炙していないが、 叙情溢れる写実描写に評価は高い。 |
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豊かな感性と恵まれた才能で世の脚光を浴びながら、 孤高の道を歩んだ岡村宇太郎、 彼の残した何点かの猫に描かれた一点を凝視するまなこの鋭さ、 他に迎合しない信念の強靭さ深遠さを感じぜずにはいられない。 床の間画家と言われ るままに人生を全うした。 |
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己の官能の強さを必死に抑えようとしているのか。 背中のあたりに今にも爆発しそうなエネルギーが溜まっている。 媚びそうで媚びない眼光、冷酷で傍観的ですらある。 この絵を眺めれば眺める程、華麗な中に孤独感が押し寄せて来る。 稲垣仲静は克明な自然描写の中に官能性や凄みを表現する画家として将来を期待されながら、25歳の若さで夭折した。 |
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